ツバルは南太平洋に浮かぶ、とても小さな島国です。観光地としてはまだまだマイナーですが、「世界で一番平和な国の一つ」として名前が挙がることもあります。実際に治安面だけを見ると、海外旅行の中でもかなり安全な部類に入る国です。
ただし、「犯罪がほぼない=何も考えなくていい」というわけではありません。ツバルでは、治安よりもむしろ自然環境やインフラ事情のほうが注意点になります。

ここでは、ツバルの治安がなぜここまで平和なのか、そして旅行者が気をつけるべきポイントを分かりやすく整理していきます。
世界の治安ランキングに載らない国ツバルの安全性は?驚くほど安全?


ツバルは、世界の治安ランキングや犯罪統計にほとんど登場しません。理由はシンプルで、犯罪が少なすぎてデータにならないからです。人口は約1万人ほどで、国全体が一つの村のような感覚で成り立っています。
ツバルの治安を一言でまとめると、次のような特徴があります。
- スリや強盗など、旅行者が狙われやすい犯罪はほぼ聞かれない
- 夜に外を歩いても、過度な緊張感は必要ない
- 「治安が悪いエリア」という概念自体がほとんど存在しない
海外旅行に慣れていない人でも、治安面に関してはかなり安心して滞在できる国だと言えるでしょう。
伝統文化と相互扶助の精神が強く犯罪動機が生まれにくい
ツバルでは、昔からの伝統文化と「助け合い」の意識が今も強く残っています。島ごとのつながりが深く、困っている人がいれば周囲が自然と手を差し伸べる社会です。
その結果、
- 貧困や孤立が原因で犯罪に走るケースが少ない
- 家族や地域の目が常にあり、問題行動が起きにくい
- キリスト教の価値観が生活に根付いており、道徳意識が高い
といった環境が作られています。



こうした背景が、ツバルの平和さを支える大きな理由です。
犯罪件数ほぼゼロで島民全員顔見知り!?数値化できないツバルの平和
ツバルでは、「誰がどこに住んでいるか」「どんな家族なのか」を多くの人が把握しています。いわゆる匿名性がほぼない社会です。
この環境には、次のような特徴があります。
- 何か問題を起こせばすぐに周囲に知られる
- 悪い意味で目立つ行動が取りにくい
- そもそも犯罪をしようという発想が生まれにくい
そのため、警察沙汰になるような事件がほとんど起こらず、「治安が良い」という状態がごく自然に保たれています。
閉ざされた島国であり、出入りが非常に少ない
ツバルは地理的にもかなり閉ざされた国です。国際線の本数は非常に限られており、外国人の出入りも多くありません。
治安面で見ると、
- 外部から犯罪が持ち込まれにくい
- 観光客が少なく、トラブルが起きにくい
- 島全体が落ち着いた雰囲気
といったメリットがあります。外国人は目立つ存在にはなりますが、それが危険につながるケースはほぼありません。
地球温暖化により平和な国ツバルは沈む国?犯罪以外の治安面は?


ツバルで本当に注意すべきなのは、犯罪ではなく自然環境や生活インフラです。ここからは、「治安はいいけど、ここは要注意」というポイントを見ていきます。
犯罪は少ないが「気候変動」が最大の脅威。ツバルの国土は平均標高が約2m未満!海面上昇の影響は。
ツバルの国土は非常に低く、平均標高は約2メートル未満とされています。そのため、気候変動の影響をダイレクトに受けています。
具体的には、
- 満潮時に道路や集落が冠水することがある
- 高潮や台風で生活インフラが影響を受けやすい
- 天候次第で移動や予定が大きく左右される
犯罪の心配はほとんどありませんが、自然環境に対する注意は欠かせません。
医療・衛生インフラの脆弱性。感染症・蚊を媒介する病気のリスク
ツバルでは医療体制が十分とは言えず、大きな病気やけがの場合は国外での治療が必要になることもあります。
旅行者が意識しておきたい点は、
- 医療施設・医薬品が限られている
- 蚊が多く、デング熱などの感染症リスクがある
- 体調管理は自己責任の意識がかなり重要
治安が良い分、「健康面のリスク管理」が安全対策の中心になります。
通信・交通などのインフラ系リスク!インターネットの速度・安定性が極めて低い
ツバルでは、通信や交通といったインフラ面にあまり期待しすぎないことが大切です。日本や他の観光大国と同じ感覚でいると、「思っていたより不便」と感じる場面が出てきます。
特に注意したいポイントは以下の通りです。
- インターネットの速度が非常に遅く、接続が不安定になりやすい
- 天候によっては通信が途切れることもある
- フライトや船の本数が少なく、欠航すると予定が大きくずれる
- 公共交通機関の選択肢が限られており、移動に時間がかかる
緊急時にすぐ外部と連絡が取れない可能性もあるため、事前に連絡手段やスケジュールには余裕を持たせておくのが安心です。「不便さも含めてツバルらしさ」と割り切れるかどうかが、旅の満足度を左右します。
まとめ|ソロモン諸島は魅力あふれる場所。だからこそ“予備知識”が旅のカギに



ツバルは、犯罪という意味での治安は驚くほど良好な国です。スリや強盗を警戒して神経をすり減らす必要はほとんどなく、「人の怖さ」を感じる場面はまずありません。
一方で、旅行者が本当に気をつけるべきポイントは別のところにあります。
- 犯罪よりも自然環境や気候変動の影響が大きい
- 医療・衛生インフラは十分とは言えず、自己管理が重要
- 通信・交通インフラが弱く、予定通りに進まないことも多い
ツバルは「危険な国」ではありませんが、「何も準備せずに行ける国」でもありません。事前に情報を知り、少しの覚悟と余裕を持って訪れることで、この国ならではの穏やかさや人の温かさを、より深く感じることができるはずです。
静かで、ゆっくりと時間が流れるツバルの旅は、しっかり予備知識を持ってこそ、本当の魅力が見えてきます。








