アフリカの治安ランキング2025年版|治安悪化の理由・治安が悪い都市も紹介

アフリカの治安ランキングのアイキャッチ

アフリカと言えば、壮大なサバンナに生きる野生動物、文化と歴史が色濃く残る多様な国々、あるいは絶景の数々…。

その一方で、ニュースでは治安の悪化や内戦、テロ、誘拐といったネガティブな話題も目にすることが多いですよね。

2025年現在、アフリカ各国の治安状況は地域によって大きく異なり、

「どの国なら旅行しても安全か?」
「絶対に避けるべき危険な地域はどこか?」

を正確に見極めることが求められます。

この記事では、2025年最新版のアフリカ治安ランキングをもとに、治安が悪化する背景や注意すべき都市、外務省の警告などを詳しく紹介します。これを読めば、旅行前のリスク管理もバッチリ。

ランキング選定の基準
  • 平和指数:Global Peace Indexに基づく総合評価
  • 犯罪発生率:警察発表・国際機関データに基づく
  • 政治安定性:民主性、選挙の透明性、政権交代の平和性
  • 観光安全性:観光客のリスク・トラブル件数
  • 治安インフラ整備:警察体制、法制度、市民保護の仕組み

\ 海外の危険情報共有マップサービス /

目次

アフリカで治安が悪い国ランキングワースト5|旅行前に絶対確認すべき国々

スクロールできます
順位国名総合スコア
50点中
内戦・紛争リスク犯罪発生率政治安定性外国人被害リスク統治機能の信頼性
1位ソマリア6点1/102/101/101/101/10
2位南スーダン7点1/102/101/102/101/10
3位コンゴ民主共和国11点2/103/102/102/102/10
3位中央アフリカ共和国11点2/103/102/102/102/10
5位ナイジェリア15点4/103/103/102/103/10

2025年現在、治安の悪さが際立つ国々では、内戦、テロ、民族対立、犯罪組織の活動が深刻化しており、外務省も強く渡航を控えるよう勧告しています。

以下では、アフリカの中でも特に治安が悪いとされるワースト5の国々を詳しく解説します。

南スーダン|内戦が継続する世界最下位レベルの治安

南スーダン

南スーダンは、2011年にスーダンから独立した世界で最も新しい国のひとつですが、その独立後も長引く内戦によって、治安は世界最悪レベルとされています。政府軍と反政府勢力との間で武力衝突が絶えず、民間人もその犠牲となるケースが多数報告されています。

さらに、武装勢力による村の襲撃や略奪、性暴力なども深刻で、一般旅行者が安全に行動できる環境ではありません。道路のインフラも極めて脆弱で、ちょっとした移動にも命の危険が伴うことから、渡航は絶対に避けるべき地域です。

南スーダン 危険・スポット・広域情報

\ 海外の危険情報共有マップサービス /

コンゴ民主共和国|武装勢力が支配する東部地域

コンゴ民主共和国

コンゴ民主共和国は、資源が豊富である一方で、資源を巡る武装勢力の争いが絶えず続いており、特に東部地域の治安が極めて悪い状態です。ルワンダとの国境付近では、いくつもの武装グループが拠点を構えており、一般市民の生活にも甚大な影響を与えています。

観光目的で首都キンシャサに滞在する分には比較的安全ですが、それでも政情不安の影響が残っており、夜間の外出や単独行動は推奨されません。さらに、感染症の流行や医療体制の未整備などもリスク要因として挙げられます。

コンゴ民主共和国 危険・スポット・広域情報

ソマリア|政府の統治が及ばない“無政府地帯”

ソマリア

ソマリアは長年にわたって内戦と無政府状態が続き、中央政府の影響力が限定的な状況が続いています。特にアル・シャバーブといった過激派組織によるテロや襲撃事件が日常的に発生しており、一般人も巻き込まれるリスクが高い国です。

加えて、ソマリア沖では海賊行為も依然として報告されており、陸と海の両面で安全とは言い難い地域です。国際的な人道支援団体ですら襲撃対象になるほどの危険度で、観光どころかビジネス渡航すら現実的ではありません。

ソマリア 危険・スポット・広域情報

中央アフリカ共和国|クーデターと武装集団による混乱

中央アフリカ共和国

中央アフリカ共和国もまた、クーデターが頻発する政情不安な国のひとつです。政府軍と複数の反政府武装勢力が国内で衝突を繰り返し、法の支配が事実上崩壊しているエリアも多数存在します。

特に地方では、現地政府や警察が機能しておらず、武装勢力が税金のように金銭や物資を要求する事例も報告されています。治安が安定しないことから、外務省は2025年時点でもレベル4(退避勧告)を継続しており、渡航は避けるべきとされています。

中央アフリカ 危険・スポット・広域情報

ナイジェリア|テロ組織の活動と誘拐ビジネスの温床

ナイジェリア

ナイジェリアはアフリカ最大の経済大国のひとつですが、北部を中心に過激派組織「ボコ・ハラム」やIS関連勢力が活動しており、多くのテロ事件が発生しています。これに加えて、南部では石油利権を巡る武装勢力や誘拐ビジネスが横行しており、都市部でさえも油断できないのが実情です。

特に外国人は金銭目的の誘拐の対象にされやすく、地元の治安部隊による対応力も限界があるため、ビジネス渡航や観光は極めて危険な状況とされています。

ナイジェリア 危険・スポット・広域情報

\ 海外の危険情報共有マップサービス /

アフリカで治安が良い国ランキングトップ5|旅行におすすめの安全な国とは?

スクロールできます
順位国名総合スコア
50点中
平和指数犯罪発生数政治安定性観光安全性治安インフラ整備
1位モーリシャス48点10/109/1010/1010/109/10
2位ボツワナ44点9/108/109/109/109/10
3位ガーナ41点8/108/109/108/108/10
3位ナミビア41点8/108/108/108/109/10
5位ザンビア40点8/108/108/108/108/10

アフリカ=危険というイメージを持たれがちですが、実は全体の中で比較的治安が良好で、観光にも適している国々がいくつも存在します。

以下では、2025年時点で特に治安評価が高く、観光客にとっても安心できる5カ国を紹介します。

\ 海外の危険情報共有マップサービス /

モーリシャス|アフリカで最も平和な国

モーリシャス

モーリシャスはインド洋に浮かぶ美しい島国で、アフリカの中でも最も安全で平和な国として世界的に評価されています。観光業が主要産業であるため、治安維持に対する政府の取り組みも非常に強く、旅行者にとっても快適で安心して過ごせる環境が整っています。

政治的にも安定しており、犯罪発生率も極めて低いため、家族連れや新婚旅行にもおすすめ。美しいビーチ、ラグーン、豊かな海洋生物に恵まれており、「アフリカのハワイ」とも称される魅力的な国です。

ボツワナ|治安維持に成功した観光立国

ボツワナ

ボツワナは内陸部に位置する国で、豊かな自然と野生動物に恵まれたサファリ観光の聖地です。政治的に安定しており、アフリカの中でも珍しく、長年にわたって民主主義が維持されている国として知られています。

治安面でも極めて優秀で、外国人観光客への犯罪は少なく、公共サービスも比較的整っているのが特徴です。特にオカバンゴ・デルタやチョベ国立公園といった世界遺産の観光地は、観光警察の監視も強化されており、安心して訪問できます。

ガーナ|親日国で政治的にも安定

ガーナ

西アフリカに位置するガーナは、親日的な国民性と穏やかな治安で、欧米・アジアの旅行者からも注目を集めている国のひとつです。特に首都アクラは近代的な都市開発が進んでおり、ショッピングモールやビーチリゾート、歴史的建造物などが融合した魅力的な都市となっています。

近年では観光インフラも整備されつつあり、ホテルや交通機関も安心して利用可能。英語が公用語という点でも、日本人にとって旅行しやすい環境が整っています。

ザンビア|自然豊かでフレンドリーな国民

ザンビア

ザンビアは南部アフリカに位置し、世界三大瀑布のひとつ「ビクトリアの滝」で有名な国です。国民性は非常に穏やかで、フレンドリーな雰囲気が漂っています。治安も比較的安定しており、特に観光エリアでは外国人旅行者へのサポート体制がしっかりしています。

経済的には発展途上ではあるものの、政治的混乱が少なく、暴力的な事件も少ないのが特徴です。大自然の中でのアウトドア体験や、エコツーリズムを楽しみたい方にはぴったりの旅行先です。

ナミビア|犯罪発生率が低いアフリカ南西部の優等生

ナミビア

ナミビアは南西部アフリカに位置し、砂漠と海が織りなす絶景が広がる独特の地形を持つ国です。首都ウィントフックをはじめとした都市部でも治安は良好で、欧州スタイルのインフラが整っており、清潔感がある点も高評価の理由のひとつです。

犯罪発生率はアフリカの中では非常に低く、観光警察も整備されているため、女性の一人旅でも比較的安全といわれています。スケールの大きな風景と、観光客に優しい国民性に魅了される旅行者も多く、リピーターが増加しています。

アフリカの治安が悪化する背景とは?

「どうしてアフリカでは、これほどまでに治安が不安定なのか?」

この疑問を解くには、表面的な犯罪や武力衝突の裏側にある根本的な原因を理解する必要があります。治安が悪化する背景には、歴史的な支配構造、政治的腐敗、経済的格差などが複雑に絡み合っているのです。

植民地支配の歴史が民族対立を生んだ構造的問題

アフリカの多くの国々は、かつてヨーロッパ列強の植民地支配を受けてきた歴史を持っています。19世紀から20世紀前半にかけて、ヨーロッパ諸国はアフリカを分割し、各地に自分たちの都合で国境線を引きました。その結果、本来は異なる文化や宗教、言語を持つ民族が同じ国に押し込められたケースが数多く存在します。

独立後、こうした民族の違いが対立の火種となり、政権争いや内戦へと発展していきました。今でも、複数の民族が主導権を争う形で衝突が続く国は少なくありません。つまり、現在の治安不安の多くは、単なる犯罪ではなく、歴史的に構造化された問題でもあるのです。

天然資源をめぐる国際的な利権と内部腐敗

アフリカは豊富な天然資源に恵まれている地域です。石油、金、ダイヤモンド、コバルト、ウランなど、世界的に価値の高い資源が多数存在しています。しかし、この豊かさが逆に争いの火種になることも。

国際的な企業や政府が資源を狙って介入する一方で、その利権を巡って国内の武装勢力や政府内の腐敗勢力が争う構図が多くの国で見られます。利益が国民全体に還元されることは少なく、むしろ一部の支配層が富を独占し、国民の不満が爆発する原因となっているのです。

これにより、武装勢力が資源の採掘地を支配しようとする争いが絶えず、結果的に周辺地域の治安が著しく悪化してしまうのです。

貧困・失業・教育不足が犯罪の温床に

多くのアフリカ諸国では、経済的な格差が深刻です。都市部と地方では生活レベルに大きな違いがあり、農村部では貧困が蔓延し、教育や医療といった基本的なサービスさえも行き届いていないことがほとんどです。

教育の欠如や就業機会の不足は、若者たちが犯罪組織や武装勢力に取り込まれる土壌を作ります。生きるため、家族を養うために犯罪行為に手を染めざるを得ないという現実が存在するのです。

また、政府が汚職にまみれ、警察や司法制度が機能しない国では、法の下の正義が成立しないため、犯罪者が野放しにされるという悪循環も。こうした根本的な社会問題が、治安の回復を困難にしている大きな要因といえます。

\ 海外の危険情報共有マップサービス /

アフリカで特に治安が悪いとされる都市・地域

アフリカ全体を「治安が悪い」と一括りにするのは早計です。しかし、特定の都市や地域に関しては、極めて高いリスクが存在するのも事実です。

大都市だからこそ犯罪が集中する場合もあれば、地方が武装勢力に支配されていることもあります。ここでは、特に注意すべき都市を3つピックアップして解説します。

ヨハネスブルグ(南アフリカ)|車上荒らしや路上強盗が多発

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

海外旅行中に起こりうる危険を未然に防ぐために、リアルな体験情報を発信する『リスクメイトブログ』を運営しています。私たちは、海外の危険情報を共有できるマップサービス「リスクメイト」を提供しており、危険度を色分けすることで、一目でリスクを把握できる仕組みを構築しました。さらに、実際にトラブルに遭遇した方々の投稿をもとに、具体的な対策や回避方法をお届けすることで、安全な旅をサポートします。「知らなかった」で済まされない海外のリスクを、できる限りわかりやすく伝え、旅行者が安心して旅を楽しめるよう、これからも情報を発信していきます。

目次